
果たして個別株を買う意味はあるのか?何言ってんだコイツっ、て思った方もいると思います。なぜこのようなことを思ったかというと、最近こういう言葉を知りました。
「プロが選んだポートフォリオとサルがダーツで選んだポートフォリオの成績は大差がない」
ご存じの方もいるかもしれませんが、私は最近この言葉を聞いてかなり衝撃を受けました。だって簡単にいうとプロが選んでも適当に選んでも大した差はないということですよね。
ちなみにこの言葉は昔、アメリカの金融学者バートン・マルキールさんがおっしゃっていた有名な言葉のようです。知ってましたかね。
この言葉の真意は「物事の過去の動きからは将来の動きや方向性を予測する事は不可能」ということなのらしいですが、過去を分析したところで未来は誰にもわからないということですね。
確かに一理あると思います。いろんな有名な方やアナリストの方が、今後の株価の見通しや目標株価を変更することがありますが、まあ当たらないことが多いです。予想している方たちはプロの方や専門家の方で株式相場に精通している方ばかりですが、そのような方たちでもあまり当たりません。
なので未来から来たのでなければ、未来を予想するなんて不可能ということですね。
ほとんどのプロのヘッジファンドが指数に勝てなくて消えていく
これはじっちゃまこと広瀬隆雄さんをYouTubeliveでライブでおっしゃっていた言葉なのですが、プロの機関投資家でも指数に勝てないことがほとんどで、あのかの有名な伝説の投資家「ウォーレン・バフェット」さんですら、近年では指数に勝ててないことが多いのです。
それなのに少し投資をかじった程度の我々が、指数に勝てますかということです。絶対無理とは言いませんが、多くの方は指数に勝つのは難しい状況といえるでしょう。
では個別株は買わないほうがいいのかメリットデメリットを考えてみます。
個別株を買うことのメリット
当たればでかい。これだけです。正直個別株を買うメリットはこれ以外にないと思います。アメリカの指数に連動したETFを買っていれば長期で見ればどんどんお金は増えていくということは、皆さん頭ではわかっていると思います。
でもきっと多くの方は長期ではなくて短期でお金が稼ぎたいですよね。20年30年でもかければ誰でも金持ちになれるかもしれない。でもそんなに待てないという方が大半だと思います。
だから個別株に夢を託すのです。そう個別株は夢でしかありません。みんな夢を見るために個別株を買うのです。そして多くの方が夢に破れて散っていく、儚いものですね。
個別株を買うことのデメリット
メリットは一つしかありませんが、デメリットはたくさんあると思います。例えば・・・
・決算のリスク
・ニュースを調べたり、勉強などにかかる時間
・ニュースを調べたり、勉強などにかかるお金
・日々株価をチェックしてしまう
・株価下落のストレス
などなど。
他にもたくさんありそうですが、一瞬で思いついただけでもこれだけ出てきました。中でも一番大きいのが決算のリスクだと思います。
つい先日もドキュサイン【DOCU】というアメリカの銘柄が、決算よくて新ガイダンスをミスっただけで次の日42%の大暴落をしました。たった一日で株価が半分近く下がりました。ほんと恐ろしい世界だと思います。
これに対するストレスというものは計り知れないものがあると思います。
実際に私もドキュサインは持っていなかったですが、日本の株で決算コケて次の日張り付きストップ安というのを食らったことがあります。
もう決算見た瞬間動機が止まらなくて吐き気がしましたよ。夜もあまり眠れずにストレスが半端なかったです。でも個別株を持つということは常にこういうリスクにさらされるということなんですよね。
メンタルというのは強い人もいれば弱い人もいます。メンタル強い方はいいですが弱い方はそのまま病んでしまうという可能性すらあると思います。
結局、個別株を買う意味はあるのか?
果たして個別株を買う意味はあるのか?正直なところそれは私にはわかりません。結局は人それぞれだと思います。
ただ一つ勘違いしないでほしいのは、俺は全然指数に勝ってるから大丈夫と思っている人は、これからも勝ち続けられるとは限りません。個別株で10年20年30年と勝ち続けられるかということです。
期間が長くなればなるほど運の要素も低くなってくるので難しくなると思います。ですのでそこだけは勘違いしないで下さい。
プロでもほとんど指数に勝てないという現実をどうか忘れないでください。